モーション作成でほとんど使わなかったボーン

モーション作成時に、ほとんど使わなかったボーンとその説明から。使うボーンを減らした方がキーフレーム間の補間パネルによる調整が幾分楽になります。

ボーンの名前 使わない理由
左(右)つま先IK 登録した場合の動作が予想できないので。登録はしないけど、足IKと一緒に選択し、つま先を軸に回転させる場合には頻繁に利用。
頭の回転はすべて首でやってます。頭と首の両方使うとキーフレーム間の補間パネルによる調整が複雑になるかと思い意図的に首だけ。
ネクタイ1〜3 登録すると再調整するとき面倒になりそうだったので。腕とネクタイが交差する場合は仕方なく登録。
左(右)髪2〜6 登録したら再調整が面倒でした。髪の動かした方は、まだ、模索中。
左(右)ひざ 左(右)足のボーンのみで十分。

AviUtlのプラグインを使ったH.264での動画出力

ニコニコ動画のメンテナンスが終了すると、一般会員もH.264ニコニコ動画に投稿できるようになるとのことなので、分かりやすかったH.264出力の方法が記載してあるページを紹介します。
Encode - zoome Wiki*
H.264の出力に必要なものの入手と準備は上記の記事がまとまっていて、分かりやすかったです。(ファイル名の拡張子が.rarとなっているファイルは最新版のLhaplusを使うと解凍できます)

aviutl_h264 - ニコニコ動画まとめwiki
実際にH.264での出力方法は、上記のページが単純で分かりやすかったです。MikuMikuDanceのコミュニティに投稿した動画H.264テスト版は、上記のページの方法で、自動マルチパスに2を指定して、エンコードしています。

トラックマットを使っている理由

以下の二つの理由により、カラーキーで切り抜いた動画をそのまま合成するのでなく、トラックマットで、ステージ一式を登録した全体画像から必要な部分を切り抜いて合成しています。

  • カラーキー(例えば青)で切り抜いた動画は、輪郭が青みがかってしまう。
  • ミクの手前にステージが重なって映っている場合、合成すると変になる。

以下の画像は、カラーキーで切り抜いた動画を合成して変になってしまった例です。

カラーキーを使っている理由

MikuMikuDanceで背景に何も設定せずに無圧縮で出力し、NiVEのDSVideoInputで読み込むと、カラーキーを使わなくても背景が透明となったアルファチャネルを使用できます。
しかし、無圧縮だとファイルサイズがバカでかくなり動画の編集に時間がかかってしまうため、無圧縮でなく、ロスレス圧縮+カラーキーの組み合わせを使っています。
参考までに、ミク本体のみを出力する場合のファイルサイズの比較結果は以下のとおりです。

圧縮方式 ドット数 1000フレームあたりファイルサイズ
無圧縮 960x768 2.74Gバイト
ロスレス圧縮(fastcodec) 960x768 0.14Gバイト*1
無圧縮 512x384 0.73Gバイト

*1:ステージも含めて全部出力するとサイズは増加します。キオ式ステージで背景も含めて全部出力した場合、約0.4Gバイトでした。

切り抜きと合成

昨日の続きです。NiVEで三段階のぼかしを入れるための、切り抜きと合成の方法を説明します。
まず、以下の四つの動画をMikuMikuDanceで出力します。

全部01.avi キオ式ステージのアクセサリ一式を全部登録した状態で、横960x縦768*1で出力。
マット用01.avi キオ式ステージのアクセサリのステージのみ登録。カラーキーで切り抜けるように背景は青。切り抜きの輪郭を目立たなくするため、横960x縦768で出力。
ミクのみマット01.avi アクセサリの登録はなして、ミク本体のみ。カラーキーで切り抜けるように背景は青。切り抜きの輪郭を目立たなくするため、横960x縦768で出力。
背景01.avi キオ式ステージのアクセサリの天蓋・ギア・照明を登録。センター位置バイアス付加でミク本体は、はるか上に移動してもらい横480x縦384*2で出力。

上記の四つの動画をNiVEで読み込んだ後、以下の画像のように、トラックマット、カラーキー、ぼかしのエフェクトを設定します。(補足:背景01.aviはマテリアルの設定で2倍に拡大してます)

comp2では、次の画像のように、上記の出力全体を弱くぼかして、サイズを2分の1にしています。このcomp2を書き出しして、三段階のぼかしのエフェクトは完成です。

*1:画質を上げるためニコニコ動画の画面の2倍のサイズです。ディプレイのアスペクト比が5:4と標準的なアスペクト比でないため、横のドット数を減らして、ディスプレイのアスペクト比に合わせてます。

*2:背景は強くぼかすので、普通のサイズ

ぼかしのエフェクト

遠近感を出すため、NiVEで3段階のぼかしをかけてます。

ぼかしをかける前
ぼかしをかけた後

背景の星とギアは強く、ステージは中くらい、ミク本体は弱めにぼかしてます。ぼかしをかける前と比較すると、エッジがとれて自然な感じがすると思います。

使用ツール

動画のコメントで、使っているツールの質問があったので、以下の動画で使ったツールの説明から。
D

MikuMikuDance Ver.2.01
必須。ステージは、VPVP Wikiのアクセサリで公開されているキオ式ステージを使っています。(ダンスに合わせて、ステージは若干大きめに変更してます)
Fast Codec 1.0 Beta
画質の劣化なしで動画を圧縮できる圧縮プログラム。
AviUtl
version 0.99c3を使用中。プラグインを追加してAVIからFLVへの変換に使用。
FLV (VP6/MP3) 出力 AviUtl プラグイン
flv-0.1.6.lzhを使っています。AviUtlでFLVで出力するためのプラグイン。readme.txtに記載された注意事項を良く読んで、VP6 VFW CODECとMP3 CODECを導入する必要があります。私は、VP6 VFW Codec 6.2.6.0とLAME 3.97 Release ACM codecを使っています。
NiVE
最初のタイトル表示、歌詞表示、背景のボカシやラストで白黒にした箇所などに使用。
vocaloid2
初音ミクボーカルの追加やリップシンク用のVSQファイルの作成。
Audactiy
初音ミクボーカルと原曲を合わせるのに使用。

vocaloid2以外は、すべてフリーソフトです。